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- 2025.06.06
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悪口を受け流す技術|悪口はあなたの問題じゃない。相手の世界の話です。 |松山市の心療内科・古町メンタルクリニックより
「悪口」に振り回されてしまうとき
誰かの何気ない一言や、陰での噂話──
たとえ自分に関係のない話でも、心がざわつくことはありませんか?
「なぜそんなことを言われるのか」「どう反応すべきか」など、
つい考えすぎて疲れてしまう……それは決してあなたが弱いからではありません。
繊細さや優しさがあるからこその反応です。
■ 悪口を言う人は「自分の問題」にとらわれているだけかも
悪口や陰口には、必ずしも事実や理性があるとは限りません。
- 自分の不満やストレスのはけ口
- 周囲の注目を集めるため
- 自分を守るための攻撃
このように、悪口は相手の内面の課題の表れであることが多いのです。
「その人は、今“そういうモード”にいるんだな」
と距離をとるだけで、少し楽になることもあります。
■ 「心の中にツッコミ役」を置いてみる
少し視点を変えて、悪口にツッコミを入れるもう一人の自分を想像してみるのも有効です。
- 「それ、どこ情報?根拠あるの?」
- 「なんか言ってるけど、ま、いっか〜」
- 「まじで、今日ヒマなんだなこの人」
一見ふざけているように見えて、実はこれは自分の感情を俯瞰する大切な力。
冷静な“心のナレーター”を育てていくことで、悪口に巻き込まれにくくなります。
■ ユーモアは「心の免疫力」
すべての悪口を笑い飛ばす必要はありません。
でも、どうしても傷つきそうなとき、ユーモアのフィルターを1枚挟むことで、心はずいぶん守られます。
私たちは、日々たくさんの言葉に触れながら生きています。
その中には、自分とは無関係な「ノイズ」も混じっています。
それを全部まともに受け取らなくてもいい。
そんな感覚が持てると、心に余白が生まれます。
■ 根拠のない噂話は、ツッコミたくなるくらい“シュール”
「○○らしいよ」「どうやら○○なんだって」──
そんな根拠のない話を聞いたときは、あえて「ネタ」にしてしまいましょう。
「それ、どこ情報~? てか意味不明なんだけど~」
少し笑える余裕があるだけで、悪口の攻撃力は大幅に下がります。
■ 「悪口に力を与える」のは自分自身です
悪口そのものに本質的な力はありません。
あなたが気にしなければ、それはただの空気。
「えっ、そんなこと言われてたんだ?へぇ〜」くらいの温度で受け流せると、
その言葉はあなたに届かなくなります。
■ 黒い感情を“観察する”視点を持ってみる
悪口を真剣に受け止めるよりも、
「ああ、人間ってこんなふうにねじれて考えるんだな」
と観察者の目線で見てみると、冷静さが戻ってきます。
すべてを理想通りに受け止める必要はありません。
そういう“ゆがみ”も含めて、どう付き合っていくかが大切です。
■ 無理せず「できるときだけ」で大丈夫
すべての悪口を笑い飛ばす必要はありません。
ユーモアで流すのがしんどい日もあって当然です。
だからこそ、自分に余裕があるときだけ試してみてください。
- 笑って流す
- 距離を置く
- ツッコミ役で中和する
- 観察してみる
そのどれかができたなら、それは大きな心の成長です。
そしてもし、悪質な誹謗中傷や名誉毀損、ネットでの嫌がらせなど、限度を超えていると感じた場合は、
弁護士や警察などの専門機関に相談して構いません。
専門家にお願いしたら、あとは“お任せでOK”。
あなたは自分の心の回復を最優先にして大丈夫です。
無理に戦わなくてもいい。自分の心を守ることが、いちばん大切です。
■ まとめ:強さとは、反応しない力でもある
強さとは、傷つかないことではなく、
必要以上に反応しない心のしなやかさかもしれません。
心のどこかに、ユーモアで受け流す“自分だけのスタイル”がある。
それがあると、悪口に心を持っていかれずに済みます。
🏥 古町メンタルクリニックでは
悪口や人間関係に敏感でつらさを抱えている方、
HSP(繊細さん)や発達特性などでストレスを受けやすい方のご相談も承っています。
「気にしすぎてつらい」「人と距離のとり方がわからない」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。