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- 2025.05.10
- ブログ
人間関係に疲れたとき、自分の心を守るためにできること ┃松山市の心療内科・古町メンタルクリニックより
職場や日常の中で、どうしても心が疲れてしまう人間関係──
誰にでも「しんどい」「うまくやれない」と感じる相手はいます。
- 話しかけにくい雰囲気の人
- 理不尽な態度をとる上司や同僚
- 目を合わせても無視されるような人
- SNSやネットでの陰口や嫌味な投稿
そんな状況が続くと、「自分が悪いのかな」と責めてしまったり、家に帰っても頭の中でその人が居座って離れなかったり…。
人間関係で心が消耗してしまう方は少なくありません。
今日は、「他人に振り回されず、自分の心を守るためのヒント」をお届けします。
🌿 1. 合わない人がいるのは、当たり前のこと
人はそれぞれ性格も価値観も違います。
誰とでもうまくやろうとすればするほど、自分の心がすり減ってしまうことも。
- 「どうして私ばかりこんな目に?」
- 「あの人とうまくやれない私はダメ?」
そう思ってしまうのは自然なことですが、合わない人がいるのは“あなたのせい”ではありません。
まずは、「自分が無理をしている」ことに気づいてあげてください。
自分を責めなくていい。あなたは、あなたのままで大丈夫です。
🌱 2. 他人ばかり気にしていると、自分がいなくなってしまう
人の言動や顔色ばかりを気にしていると、
いつの間にか「自分がどうしたいか」「自分はどうありたいか」が見えなくなります。
- 無理して笑う
- 本当は嫌なのに引き受けてしまう
- 評価が気になって本音が言えない
それはとてもつらいこと。
でも、あなたの価値は、誰かの言葉や態度で決まるものではありません。
🎯 3. 「私は私でいい」「人と比べなくていい」
人と比べるクセがあると、どんどん苦しくなってしまいます。
- あの人はもっと仕事が早い
- あの人は誰とでもうまくやっている
- 自分には足りないところばかり…
そう思ってしまったときには、心の中でこう言ってあげてください。
「私は私でいい」
「昨日の自分より少しでも前に進んでいれば、それで十分」
比べるなら、過去の自分と。
人と比べるたびに、自分を見失わないようにしてください。
🧘♀️ 4. 自分のための小さな目標を持つ
他人に振り回されそうなときほど、「自分の軸」を意識してみましょう。
- 今日はこれだけは丁寧にやろう
- 自分から気持ちよく挨拶しよう
- 昼休みに深呼吸を3回してみよう
- 帰り道で好きな音楽を聴こう
自分のための小さな目標を持つことで、他人に意識を奪われにくくなります。
他人の言葉や態度に疲れたときは、ぜひ「自分が今日できたこと」に目を向けてみてください。
🌐 5. ネット上での中傷には、冷静に対応を
もしあなたの心を傷つけているのが「ネット上の書き込み」「悪意ある口コミ」だとしたら──
それは、ただの人間関係の悩みではなく、法的に対処できる問題です。
- 事実無根の内容を広められた
- 誹謗中傷・人格否定にあたる内容を書かれた
- 名前や勤務先などが晒された
このような行為は、名誉毀損・侮辱罪にあたる可能性があり、警察や弁護士による対応が可能です。
- 投稿の削除請求
- 発信者の特定(開示請求)
- 損害賠償請求
- 刑事告訴
SNSや口コミなど匿名での誹謗中傷が続いている場合は、冷静に、そして毅然と対処することが、自分の心を守る一歩になります。
🕊 6. 最後に──あなたは、あなたのままでいい
「もっと強くならなきゃ」
「気にしないようにしなきゃ」
そう思うほど、自分が置いていかれるような感覚になることもあります。
でも、強くなくていい。完璧じゃなくていい。
あなたは、あなたのままで十分価値があります。
人とうまくいかない日があっても、自分を見失わずにいてください。
ご相談ください
もし今、人間関係やネット上のことで心が疲れているなら──
どうか、ひとりで抱え込まずご相談ください。
あなたの心を守るために、できることを一緒に考えていけたらと思っています。