お知らせ・ブログ

- 2025.04.06
- ブログ
どうして生きづらいのか?その理由と、発達障害と向き合うということ。 |松山市の心療内科・古町メンタルクリニックより
「頑張っているのに、うまくいかない」と感じていませんか?
そんな思いを、ずっと抱えていませんか?
忘れ物を繰り返し、気をつけようと何度も誓っても、また同じミスをしてしまう。
人の話を聞こうとしているのに「ちゃんと聞いてる?」「ぼーっとしないで」と怒られる。
そもそも、相手が何を言っているのかよくわからないこともある。話の要点がつかめず、ただ聞いているだけになってしまう。
感情を抑えられず、つい強く反応してしまい、相手から距離を置かれることも。
人とのやりとりで折り合いをつけるのが苦手で、どうしたらいいのかわからず悩む。
時間を守ろうとしても、なぜか遅れてしまう。
時間の感覚がまわりの人とずれているように感じて、努力しても空回りしてしまう——。
日常の中にある“できなさ”が、自信を奪っていく
そんな毎日を繰り返すうちに、自信を失い、人との関わりに緊張を感じるようになる。
頭では分かっているのにできない自分に対して、責める気持ちばかりが募っていく。
それは「あなたのせい」ではなく、特性かもしれません
これは、発達障害のある方が日々直面している“生きづらさ”の一例です。
周囲からは「なぜできないの?」「やる気がないんじゃない?」と責められることも多いかもしれません。
でも、それは決してサボっているわけでも、甘えているわけでもありません。
本人は必死に頑張っている。
「普通にできるようになりたい」と心から願っている。
でも、うまくいかない。
発達障害の方が見ている世界は違うんです。
普通の人はその世界の違いを想像すらできないし、当事者も自分が特殊だと気づけない。
生まれた時からその世界しか見たことがないから。
そんな姿を、心療内科でたくさん見てきました。
だからこそ、わたしたちは伝えたいのです。
あなたの「できなさ」は、努力不足ではないかもしれません。
その背景には「発達障害」という特性があるのかもしれないのです。
発達障害は「治す」よりも「理解する」
もちろん、発達障害は「治す」ものではありません。
けれど、知ることで、対策を立てることはできます。
できないことを無理に克服するのではなく、環境を調整したり、工夫を取り入れたりして、“困りごと”と上手につきあっていく方法を見つけていくのです。
「診断=終わり」ではありません。ここからがスタートです
診断を知ることは、時に辛いことかもしれません。
でも、それによって今まで理由もわからず落ち込み、ただ苦しむだけだった毎日に、解決の糸口が見えてくることもあります。
「どうして自分はできないのか」を理解できれば、そこから具体的な解決方法や支援の道が見つかるかもしれません。
そしてそれは、前に進むための大きな一歩になるのです。
診断を受けることは「終わり」ではなく、「ここから先を考えるスタート」です。
また、必要に応じて福祉制度や支援サービスの力を借りることもできます。
一人で抱えず、周囲と連携しながら、自分に合った暮らし方や働き方を見つけていく。
それも、発達障害と上手につきあっていく大切な一歩です。
そして、心療内科はその第一歩を一緒に考える場所です。
「なぜできないのか」は、理解へのきっかけに
あなたの「なぜできないのか」が、責められる理由ではなく、理解のきっかけになりますように。
「生きづらさの正体」を知ることで、自分らしい生き方への扉が開くかもしれません。
「もしかして私も…」と感じたときは、一人で抱え込まずに、どうかお気軽に心療内科へご相談ください。
古町メンタルクリニックは、あなたの“生きづらさ”に耳を傾け、一緒にこれからの道を探していく場所です。
なお、当院ホームページ内に
発達障害に関するご案内ページもございます。
「発達障害ってどういうもの?」「自分にも当てはまるかもしれない」と感じた方は、ぜひご覧ください。